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本当にすごいのは(水からの伝言とオニババ)
カテゴリ: 日々のネタ/trivia
「理科」じゃなくて「道徳」だからいいのだと言うよくわからない理論で、公立の小学校で「水からの伝言」を教材に使う先生がけっこういるらしい。

実例としては、私のネット友達のblogを参照していただきたいのだが、

http://blog.goo.ne.jp/odorachan

理科じゃなくても、似非科学を教えてどうするという問題の他に、道徳教育の底の浅さも見えて、ため息だけが出てしまう。(実際問題として
まともな神経の人は、ここで脱力してしまい、問題として取り上げるに至らないのかもしれない。)

自分の子ども時代を思い返しても、心から馬鹿にしてた授業は道徳だったし、今、自分の子どもに聞いてもそうらしい。道徳教育にもっと力を入れてという声は多いが、そう言う方にもぜひ考えて欲しい。問題は道徳の時間が削られることでも、道徳の時間に感動的な話を教えないことでもない。感動とはどういうことなのかということ、思いやりの心はどこからわき出てくるのか、人と自分についてじっくり考える習慣はどうやったら生まれるのかという、根本的なことがないがしろにされていることなのだ。

例えば、「自分は子どもの頃、偉人の話を聞いて感動した」という方がいたら、考えて欲しい。そのとき「すごい人がいるものだなあ」と思っただけだったか、それとも「自分もそうなりたい」と思ったか。たぶん後者ではないだろうか。だからこそ感動して覚えているのではないだろうか?

「自分もそうなりたい」と思ったということは、自分もそうなれるかもしれないと思っていたからである。自分というものに対する自己評価が高いから感動することができて、人を思いやる余裕も生まれ、自分にもできると思うから、では実際にできることは何だろうと考えて実行する。それが道徳教育の根本にあるべきことなのだ。

私の地元には、卵子が受精してから母胎で育ち出産するまでのビデオを持って学校を巡っている老先生がいらっしゃる。子ども達は、生命が生まれてくる仕組みに感嘆して、自分もそういう仕組みを受け継いで生まれてきたことに本当に感動するそうだ。老先生はそこで「命は命からしか生まれない」と話をすすめる。「遺伝子の仕組みから考えれば、君たちは半分はお母さんで半分はお父さんだ。でも君たちはお父さんとお母さんに似ているけど違うよね。不思議だね。」ともおっしゃる。子ども達はしーんと考え込むらしい。

これと「水にありがとうというときれいな結晶ができるんだよ。ご飯にバカヤロウというと腐っちゃうんだよ」という授業を比べて欲しい。自然の神秘を感じるのはどっちだろう?

人間という生物は実際本当にすごい。(ちょうど「オニババ化する女たち」を読み終えて、まあ著者の言わんとすることはわかった。確かに現代人は自分の身体と向きあわないし、身体の可能性を軽視しすぎている。でも、これもトンデモ・ボーダー本で読み手によってはまずい方向に解釈されてしまうので、危ない本かもしれない。)

機械で測定して見せてくれるなら、例えば大工さん達のカンナがけ大会を見せて欲しい。全身の能力をフルに活用すると、大工さんは手作業で木材をミクロンの単位の薄さに削ることができるのだ。あるいは、パラボラアンテナを作る職人さん。寸分の狂いもない科学機器は、完全な手作りなのだ。香水を作る職人さんがかぎ分けるにおいの種類。水だってそうだ。利き酒をする人たちは酒の成分だけじゃなくて使われている水の産地も判別できる。

私は比較的長い間、陶磁器の分類・復元を仕事にしてきたが、出土した小さな破片であっても、指先の感覚と視覚と想像力をフル活用すれば、かなり高い確率でそれがどんな時代のどの産地のどんな形の器の破片かを判定することができる。(ただし研究者は十分な条件を満たしたもの以外はわかっていても「わからない」と言う。それが学問の良心というものだ。)

人間はすごい。人間であるから自分もすごい。そしてすごい力は自然が人間に与えてくれたものだと考えていけば、水を含めた自然に対する畏敬の念は自然に生まれてくるはずである。正当な科学と道徳はまったく矛盾しないのだ。

私が似非科学を嫌うのは、ほとんどがまず科学を否定して「科学では計り知れないことがある」と始めるからだ。計り知れない不思議を知っているから科学はそれを探ろうとするものなのに・・・
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2005.07.23 / コメント:: 0 / トラックバック:: 0 / PageTop↑


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ナカイサヤカ

Author:ナカイサヤカ
ナカイサヤカ/Sayaka Nakai
東京の下町SOHOで、英語翻訳しています。
2012年3月に脳内出血で左片麻痺になり、長年暮らした谷根千を離れ、スカイツリーが見える隅田川沿いに引っ越しました。夫と猫と成人した娘たちとくらしてます。

翻訳:
ビジネス・メール翻訳のWhoopee! Mail の翻訳者チームにいます。自動翻訳みたいにちゃっちゃっと使えて早い。だけど訳しているのは少数精鋭の翻訳者チームなので、お仕事のテキストも安心です。
翻訳ってどこに頼んだらいいのかわからないというときも、英語スタッフがちょっとだけいるというときも、お気軽にご利用ください。
I am a translator, English to Japanese/Japanese to English.
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ASIOS の会員・運営委員です。今後はここでも超常現象系のお話をするかも知れません。ことしもASIOSからはたくさん本が出る予定です。
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I am translating and publishing Children's books from English to Japanese. Are you searching a way to publish your books in Japan? I, may be, can help.

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